文化
中国での宴席で何度も行う乾杯には、基本的にアルコール度数の高い白酒(パイチュウ、ピン音:)を使う(紹興酒などの黄酒は、産地の浙江省や上海市周辺で用いられる程度)。乾杯用には、小さいグラス(“小酒杯”という)を用いる。飲んだ後で、相手に向けて杯を傾け底を見せたり、逆さにして、飲み干したことを示す習慣がある。ただし、「干杯(カンペイ)!」を発声した人が直後に「随意(スイイー)」と言ったときには、飲み干さなくてもよい(宴席で乾杯を依頼されたときには、そう言ってあげると喜ばれることが多い)。円卓での宴会では、客と招待側とが同数で交互になるように着席する。乾杯は、招待側の要人が始め、次に客の主賓が行うというように、交互に、やや時間を空けて行うことが多い。当然、乾杯の前に簡単なスピーチが要求される。このとき、もし漢詩が詠めれば、尊敬される。
しかし、最近の北京では、乾杯に白酒を用いず、ワインやビールで行うようになってきている。この傾向は、やがて中国東部一帯に広がるかもしれない。